院長のブログ
膝の内側の痛み
膝が痛い場合、膝のお皿を目安に内側か外側か、上か下か、膝の裏側かなど、痛みを強く感じる部位を確認しましょう。
これにより大枠で、どの部分の怪我の可能性があるか的が絞れてきます。
次に、靭帯なのか筋肉なのか半月板なのかをチェックしていきます。
「歩くと膝の内側が痛い」
「階段の上り下りで違和感がある」
「スポーツ中にひねってから痛みが続いている」
膝の内側の痛みは、多くの方が経験する症状の一つです。
しかし、その原因は一つではなく、年齢や生活習慣、スポーツ歴、ケガのきっかけによって考えられる疾患はさまざまです。
今回は、膝の内側が痛いときに代表的に考えられるケガや疾患をご紹介します。
【① 内側側副靱帯(MCL)損傷】
膝の内側にある靱帯が傷つくケガです。
サッカーやバスケットボールなどのスポーツで、膝の外側からい力を受けたり、着地で膝が内側に入ったりした際によく起こります。
◻︎膝の内側に沿った痛み
◻︎押すと痛い (縦方向に沿って)
◻︎横方向に力が加わると痛む ・重症では膝がグラグラする
軽度であれば保存療法で改善することが多いですが、重症例では専門的な治療が必要になることもあります。
【② 半月板損傷】
半月板は膝のクッションの役割をしている軟骨組織です。
スポーツで膝をひねった際だけでなく、加齢によって傷つくことも少なくありません。
◻︎しゃがむと痛い
◻︎曲げ伸ばしで引っかかる感じがする
◻︎膝が最後まで伸びない
◻︎クリック音がする
◻︎膝が抜けるような感覚がある
ロッキングと呼ばれる「膝が動かなくなる状態」がある場合は、早めの受診が必要です。
【③ 鵞足炎(がそくえん)】
ランナーやウォーキングをする方によくみられるスポーツ障害です。
膝の内側でも、お皿より少し下に痛みが出るのが特徴です。
◻︎運動後に痛む
◻︎階段や立ち上がりで痛い
◻︎押すと痛い(脛骨粗面あたり)
◻︎走る距離が増えると悪化する
筋肉の柔軟性低下やオーバーユース(使いすぎ)が原因になることが多く、ストレッチやフォーム改善が重要になります。
【④ 変形性膝関節症】
中高年に最も多い膝の病気です。
膝の軟骨が徐々にすり減ることで、内側に負担が集中しやすくなります。
◻︎歩き始めが痛い
◻︎階段の下りで痛む ・
◻︎正座がしづらい
◻︎長時間歩くと痛くなる
早い段階から筋力維持や体重管理を行うことで、進行を抑えられる可能性があります。
【⑤ 滑膜ひだ障害(タナ障害)】
膝の中にある滑膜が炎症を起こし、曲げ伸ばしの際に挟まって痛みが出る状態です。
◻︎膝の内側が痛い
◻︎押すと痛い(お皿の横あたり)
◻︎曲げ伸ばしで引っかかる
◻︎長時間歩くと悪化する
◻︎若い方にも比較的多い
似た症状の疾患も多いため、診察による見極めが重要です。
【⑥ 骨壊死・疲労骨折】
強い外傷がないにもかかわらず急に内側が痛くなった場合には、骨そのものの障害も考えられます。
◻︎50歳以上で急に痛くなった
◻︎夜もズキズキ痛む
◻︎押すと痛い(骨上)
◻︎運動量が急に増えた
という場合には注意が必要です。
初期にはレントゲンで異常が見つからないこともあり、MRIが必要になるケースもあります。
【膝の内側が痛いときに確認したいポイント】
原因を見極めるためには、次のような情報が重要になります。
・いつから痛いか
・何をして痛めたのか
・歩くと痛いのか、しゃがむと痛いのか
・腫れや熱感があるか
・膝が引っかかる感じがあるか
・膝が抜けるような感覚があるか
同じ「膝の内側の痛み」でも、原因によって治療方法は大きく異なります。
靱帯損傷 、半月板損傷 、鵞足炎 、変形性膝関節症 、滑膜ひだ障害 、骨の障害など、さまざまな原因で起こります。
「少し痛いだけだから」と放置していると、症状が長引いたり悪化したりすることもあります。
特に、強い腫れや歩けないほどの痛み、膝が抜ける感じや引っかかる症状がある場合は、早めの検査や治療が大切です。
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