低血圧って何？

血圧とは、血液が流れるときに血管の内壁にかかる圧力のことを言います。

心臓が縮んで全身に血液を送るときにかかる力を収縮期血圧（最高血圧）、

心臓が拡張して血液が心臓に戻るときにかかる力を拡張期血圧（最低血圧）と言います。

測定するときの体調や時間帯、季節、場所などによって血圧が変わることがあります。

また、性別や年齢、疾患や服用している薬などによっても異なります。

低血圧には定義がなく、一般に収縮期血圧が100mmHg以下の時を低血圧と言いますが、それ自体は病気ではないため特に治療はありません。

ただし、何らかの症状があって日常生活に支障がある場合は、低血圧症と診断され治療が必要になります。

 

＝＝低血圧症の原因＝＝

【本態性低血圧】

原因が明らかではないが、血圧が低下する。

【二次性低血圧症】

降圧剤や向精神薬、他の疾患など、薬の影響で血圧が低下するもの。

【起立性低血圧】

急に立ち上がった時、長時間立っていた時などに自律神経による血圧の調整が上手くできず、血圧が低下するもの。

【食事性低血圧】

食事により胃腸の血流が増加することで、全身の血流が減少して血圧も低下します。

 

血圧は低い方が心臓や血管への負担が少ないと言われています。

しかし、低血圧の状態が続くと体の隅々に十分な血液が供給されなくなり、栄養や酸素が細胞に行き渡らなくなります。

それによって体のだるさ、めまい、立ちくらみ、疲れやすい、食欲不振などの症状が現れます。

 

治療は原因によって血圧を上げる薬や、自律神経を整える薬など内服治療が行われます。

ストレスや疲労が原因になっていることもあるので、規則的な生活を心がけ、休息を取るなどでリラックスする時間を作りましょう。

 

 

 

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