院長のブログ
鉄分の働き
鉄分は赤血球の材料になり、血流にのって全身に酸素を運ぶ重要な役割があります。
食品中に含まれる鉄分は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分けられ、タンパク質と結合しているヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に多く含まれ、ヘム鉄以外の無機質を非ヘム鉄といい、植物性食品に多く含まれています。
鉄分は日本人が不足しやすい栄養素のひとつです。
個人差はありますが、月経のある女性は定期的に出血が起きているため鉄分不足になりやすいと言われています。
また、妊娠中も胎児を育てるために血液が必要になり、母体より胎児に優先的に鉄が送られるため貧血になりやすいです。
貧血になると顔色が悪い・疲れやすくなる・体が重い・息切れ・肌がカサカサなどの症状が現れます。
貧血は徐々に進行することが多いので、ヘモグロビンの量がかなり少なくなっていても慢性的になってしまい、その状態に体が順応してしまうため、明らかな貧血症状が見られないこともしばしばあります。
・鉄欠乏性貧血…血液中の赤血球やヘモグロビンが減少した状態
・溶血性貧血…血管の中を流れる赤血球が破壊されることによって起こる
・再生不良性貧血…血液中の赤血球、白血球、血小板の全てが減少する
・巨赤芽球性貧血…ビタミンB12と葉酸の欠乏によって起こる
貧血を予防するには鉄分だけを補うのではなく、ヘモグロビンを作るために必要なタンパク質、赤血球の合成に必要なビタミンB12・葉酸、鉄の吸収率を高めるビタミンCも一緒に摂取しましょう。
鉄分は食べ合わせによって吸収が妨げられてしまうことがあります。
緑茶、紅茶、烏龍茶、コーヒーなどに含まれるタンニン。
加工食品の添加物として含まれるリン酸。
おからや玄米に含まれる不溶性食物繊維をとると鉄も一緒に排出されてしまうため食べ過ぎには注意が必要です。
「鉄分」+「たんぱく質」「ビタミンB12」「ビタミンC」「葉酸」と覚えておきましょう。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町商店街の吉田町本通り沿いにあります。鶏肉専門店「梅や」さんの向いです。
大岡川の近く、都橋からすぐです。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。