院長のブログ
深部静脈血栓症とは?
「特に運動をしたわけでもないのに、ふくらはぎが痛い」
「朝起きたら片脚だけ違和感がある」
このような症状では、一般的に筋肉痛や軽い筋損傷などが考えられますが、注意しておきたい病気の一つにDVT(深部静脈血栓症)というものがあります。
【DVT(深部静脈血栓症)とは?】
DVTとは、脚などの深いところを走っている静脈に「血栓」と呼ばれる血の塊ができる病気です。
長時間同じ姿勢で過ごすことで発症することがあり、飛行機での長時間移動をきっかけに起こる「エコノミークラス症候群」として知られています。
しかし、飛行機に乗ったときだけ起こる病気ではありません。
長時間の車移動、入院や手術後、ギプス固定、長時間の安静、脱水なども血栓形成のリスクになります。
また、はっきりとしたきっかけが分からないケースもあります。
【DVTの症状】
代表的なのは、ぶつけたり捻ったりしていないのに、片側のふくらはぎの痛みや腫れです。
◻︎片脚だけむくんでいる
◻︎左右でふくらはぎの太さが違う
◻︎ふくらはぎに痛みや圧痛がある
◻︎患部に熱感や赤みがある
◻︎押した部分に跡が残るようなむくみがある
◻︎特に原因がないのに片脚が重い、張る
DVTの難しいところは、必ず強い痛みや大きな腫れが出るとは限らないことです。
軽い違和感程度の場合もあるため、「ちょっとぶつけたっけ?」と思い込んだり、「それほど痛くないから血栓ではない」とは自己判断してしまうことがあります。
【最も注意したい肺塞栓症の症状】
DVTで特に注意しなければならないのが、脚にできた血栓の一部が血流に乗って肺へ移動し、肺の血管を塞いでしまう肺血栓塞栓症(肺塞栓症)です。
✔️突然の息苦しさ
✔️胸の痛み
✔️呼吸が速い
✔️動悸
✔️冷や汗
✔️強いめまい
こうした症状を伴う場合は、緊急性が高く危険です。
通常の外来受診を待ったり、数日様子をみる事なく速やかな救急受診を検討してください。
【筋肉の損傷とはどう見分けるか?】
ふくらはぎの痛みで多いのは、肉離れなどの筋損傷です。
筋損傷の場合、「走り出した瞬間」「ジャンプしたとき」「急に踏み込んだとき」など、痛みが出た明確な受傷機転があることが多いのが特徴です。
また、特定の筋肉を伸ばしたり力を入れたりすると痛みが再現されることも判断材料になります。
一方DVTでは、明確な外傷がないにもかかわらず痛みが始まり、片側だけのむくみ、熱感、発赤、下腿周径の左右差などを伴うことがあります。
【DVTが疑われたら何科を受診するか?】
原因のはっきりしない片側のふくらはぎの痛み・腫れがあり、DVTの可能性が考えられる場合は、循環器内科または内科への受診をおすすめします。
DVTは筋肉痛や肉離れなどと症状が似ていることがあります。
整骨院では、原因が分からない片側の下腿痛が続いている場合には強く揉んだりせず、一度医療機関で確認することも検討します。
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