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「慢性硬膜下血腫」とは。

一般的に60歳以上の高齢者に多くみられ、軽微な頭部打撲や頭を強く打った時、尻もちなどで脳が揺さぶられた後などに起こります。

2週間から3ヶ月経ってから発症するため、頭をぶつけたのを忘れた頃に症状が現れるケースが多いです。

認知症に似た症状が出るのが特徴です。

☐ぼんやりしている

☐頭が痛い

☐手足が動かしにくい

☐手足がしびれる

☐舌がもつれる

☐言葉が出にくい

☐けいれんが起こる

☐物忘れがひどい

☐尿失禁

などの症状が現れます。

脳梗塞や脳出血とは違って脳の外側に血が溜まるので、症状はゆっくりと現れて進行していきます。

血が溜まることによって脳を外側から圧迫し、さまざまな症状を引き起こします。

血腫を除去すれば基本的には後遺症を残すことなく症状は改善すると言われています。

アルコールの多飲、感染症、がん患者、肝臓疾患、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方、動脈硬化、貧血も慢性硬膜下血腫が起きる原因になります。

慢性硬膜下血腫が疑われる場合はまず、CTやMRI検査をします。

症状がほとんどなく、画像検査でもそこまで多く血が溜まっていないと判断された場合は飲み薬で様子を見ることもあります。

頭痛、認知症、麻痺などの症状がある場合は手術による治療を行います。

手術は30分から1時間ほどで、局所麻酔で行うことがほとんどだそうです。

大体の患者さんは症状が改善して1週間程度で退院できます。

術後も再発の可能性が1割ほどの人にあるため、CTやMRIによる定期的な検査を行い経過観察をします。

ほんのちょっとした頭の打撲で誰にでも起こる病気です。

頭をぶつけてからいつもと違う症状が現れた場合はすぐに脳神経外科を受診するようにしましょう。

 

 

 


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