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「上肢」とは?

上肢とは手指〜肘〜肩、肩甲骨、鎖骨を含む部分を表します。

手の作りはとても巧妙で、握る・摘む・はじく・叩くなどの運動機能に加えて、物を触って識別するなどのとても複雑な機能を有しています。

『肩』を使って手のむかう方向を決めて

『肘』で手を目的のところまで近づけ

『手首』で手の向きを決めています。

どれか一つの機能が欠けても日常動作が困難になり、生活の質(QOL)が低下してしまいます。

上肢の障害は日常生活だけでなく、労働やスポーツなど、文化的な作業に与える影響が極めて高く、生き甲斐や社会的な活躍の場を失ってしまう状況に陥ります。

 

■二の腕と言われるところには上腕骨があり、上端は肩甲骨と肩関節を構成していて、下端は尺骨と肘関節を構成しています。

肩関節は多軸性関節で広範囲にわたる自由な関節運動が可能な反面、脱臼などを起こしやすく、骨がぶら下がる構造をしているため肩こりもしやすいです。

■前腕には2本の骨があり、親指側の骨を橈骨(とうこつ)、小指側の骨を尺骨(しゃっこつ)と言います。

肘の曲げ伸ばし、手の平を内側に回したり外側に開いたりします。

上腕骨の下端と尺骨で肘関節を構成していて、ドアの蝶番のように一方向のみに働きます。

■手首には8個の骨があり、まとめて手根骨(しゅこんこつ)と呼ばれます。

限られた範囲で多数の関節が発生することで、手首を様々な方向へ動かすことが可能になります。

■5個の中手骨で手の平を形成し、14個の指骨で親指から小指まで形成しています。

母指と他の4本の指で対立運動ができ、サルにはない巧妙な動きを行うことが可能です。

物を持ったりするだけでなく、体を支えるといった役割もあります。

ですので、手関節を負傷するだけで日常生活に大きな制限がかかってしまいます。

 

 

 


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