

院長のブログ
足底腱膜炎?足底筋膜炎?
「足裏の痛み、実は足底腱膜炎がほとんど。でも足底筋膜炎もある?」
朝起きて最初の一歩が「ズキッ」と痛む。長時間の立ち仕事の後に足裏がじわじわ痛む。そんな経験はありませんか?こうした症状でよく耳にするのが「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」という言葉です。しかし実は、医学的に正確な診断名は「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」です。
「足底腱膜炎とは?」
足底腱膜とは、かかとから足の指のつけ根に向かって広がる、厚くて強い腱のような膜状の組織です。足の土踏まず(アーチ)を支える重要な構造で、歩行やランニング時には大きな負担がかかります。この腱膜に繰り返しの牽引ストレスや微小な断裂が起こることで炎症が生じる状態が足底腱膜炎です。症状として特に多いのが朝起きて一歩目の痛み。これは一晩のうちに硬くなった腱膜が、歩き出しの一歩で急に伸ばされるためです。
「足底筋膜炎は間違いなのか?」
結論から言えば、足底筋膜炎という病名も解剖学的には存在し得ます。足裏には「足底筋(短趾屈筋、母趾外転筋など)」と呼ばれる筋肉が存在し、それらを覆う筋膜に炎症が起きれば「筋膜炎」という診断も成立します。しかし、実際に足裏の痛みの原因となるのは、ほとんどが腱膜で足底腱膜炎です。にもかかわらず「筋膜炎」という言葉の方が一般に知られているため、整形外科や整骨院でも便宜的に「足底筋膜炎」と呼ばれることがあるのです。
「足底腱膜と足底筋の位置関係」
足底腱膜は、足裏の筋肉層(短趾屈筋など)の表層(皮膚に近い方)に位置しており、非常に強靭で厚みがあります。足底筋はその下に位置し、比較的柔らかい組織です。つまり足底腱膜は筋肉とは異なる独立した腱様の構造です。
「違いを理解して、適切なケアを」
ほとんどの足裏の痛みは足底腱膜炎で説明できますが、筋疲労や他の組織の炎症、神経由来の痛み(たとえば坐骨神経痛による関連痛)など、他の原因も隠れている場合があります。だからこそ、正しい鑑別診断と早期の対応が重要です。セルフケアとしては、ストレッチ、足底のアイシング、サポーターやインソールの活用が有効です。ただし、痛みが長引く場合や歩行に支障が出る場合は、整形外科か整骨院で相談しましょう。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町商店街の吉田町本通りにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
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