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脳震盪の対応

【セカンドインパクト症候群とは?】

近年、部活動やクラブチームでの「脳震盪(のうしんとう)」に対する対応に一昔前と違ってきています。その中でも特に注意が必要なのが セカンドインパクト症候群(Second Impact Syndrome:SIS) です。

セカンドインパクト症候群とは、一度目の脳震盪が完全に回復していない状態で再び頭部に衝撃を受けることで、脳が急激に腫れてしまう危険な状態を指します。発生頻度は高くありませんが、進行が非常に速く、命に関わる可能性があるため、正しい知識が大切です。

 

【なぜ子どもに多いのか?】

特に中学生・高校生などの成長期では、脳の血流を調整する機能が未熟なため、ダメージの影響を受けやすいと言われています。また、「レギュラーを外れたくない」「試合に出たい」という気持ちから、体調不良を隠してしまうケースも少なくありません。

「ちょっと頭が痛いだけ」「少しフラッとしただけ」と軽く考えてしまうことが、最大のリスクになります。

 

【脳震盪のサインを見逃さない】

次のような症状があれば注意が必要です。

◻︎頭痛

◻︎めまい、ふらつき

◻︎吐き気、嘔吐

◻︎ぼーっとしている

◻︎受け答えがおかしい

◻︎いつもより元気がない

◻︎記憶があいまい

その場では元気そうに見えても、数時間後に症状が出ることもあります。

 

【最も大切なのは「休ませる勇気」】

脳震盪が疑われる場合は、すぐにプレーを中止し、医療機関を受診することが基本です。そして症状が完全に消失するまで、競技復帰は避ける必要があります。

「もう大丈夫そうだから」は危険です。

医師の許可なく復帰することが、セカンドインパクト症候群につながる可能性があります。

段階的に運動量を戻していく「リターン・トゥ・プレー(段階的復帰)」の考え方が重要です。

 

【ご家庭でできること】

◻︎頭を強く打った日は安静に過ごす

◻︎スマホやゲームなど脳への刺激を控える

◻︎夜間も様子を観察する

◻︎少しでも異変があれば再受診する

そして何より大切なのは、お子さまが「本当の体調」を話せる環境をつくることです。

「無理して出なくてもいいよ」

「体が一番大事だよ」

この一言が、お子さまの命を守ることにつながります。

 

セカンドインパクト症候群は、「2回目の衝撃」そのものよりも、回復前に復帰してしまうことが最大のリスクです。

スポーツは素晴らしい経験を与えてくれます。しかし、将来を守ることが最優先です。

正しい知識を持ち、焦らず、慎重に。お子さまの未来を守るために、ぜひご家庭でも共有していただければと思います。

 


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