

院長のブログ
睡眠時の身体の中での働き。
快眠中、体の中では何が起こっているのか?~生理学的メカニズムから読み解く~
「ぐっすり眠れた」「目覚めがスッキリしている」と感じる快眠のとき、実は体の中ではさまざまな生理的変化が起きています。眠っている間、ただ体を休めているだけではなく、脳、神経、ホルモン、体温、免疫系といった生命維持に欠かせないシステムが連携して、心身の修復や調整を行っているのです。
まず、快眠の最も大きな特徴は「深いノンレム睡眠」がしっかり確保されていることです。特に入眠後すぐに現れる「徐波睡眠」と呼ばれる深い眠りの段階では、脳波はゆっくりとしたデルタ波(0.5~2Hz)となり、脳の活動は大幅に低下します。この時、脳は思考を一時的に停止させて休息し、日中の記憶の整理や感情のリセットを行っています。また、この深い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、身体の修復や代謝の調整にも重要な役割を果たします。
快眠中は、自律神経のバランスにも大きな変化が見られます。昼間に優位だった交感神経(興奮・活動モード)が、夜間は副交感神経(リラックス・回復モード)へと切り替わります。その結果、心拍数や血圧は下がり、呼吸はゆっくりと深くなり、筋肉も脱力状態に。これにより全身が効率よく休まり、臓器の機能も安定します。
さらに、快眠のためにはホルモンの働きも欠かせません。夜になると分泌が高まる「メラトニン」は、深部体温を下げ、眠気を促す役割を担っています。入眠後しばらくしてピークに達する「成長ホルモン」は、骨や筋肉、皮膚、内臓などの修復・再生を進め、免疫力を高める働きもあります。これらのホルモンが適切なタイミングで分泌されることで、睡眠の質が高まり、翌朝の目覚めも軽やかになるのです。
また、快眠中は免疫細胞(ナチュラルキラー細胞など)が活性化し、外敵から体を守る機能が強化されます。反対に、睡眠が不足したり質が悪いと、炎症物質が増加し、風邪や感染症にかかりやすくなることも報告されています。
体温のリズムも、快眠には深く関わっています。通常、入眠に向けて深部体温が緩やかに下がり、眠りが深くなるタイミングを作り出します。快眠できていると、この体温リズムが崩れず、夜間はしっかり下がって、朝方には自然に上昇し、スムーズな目覚めにつながるのです。
このように、快眠時の身体は、脳が休息し、自律神経が整い、ホルモンが分泌され、免疫が高まり、体温リズムが機能している、いわば「完全な回復モード」に入っています。逆に言えば、これらのいずれかが乱れていると、眠っても疲れが取れなかったり、浅い眠りになってしまうのです。
日々の生活習慣を見直し、この「生理学的快眠モード」を整えることが、健康な毎日への第一歩になります。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町名店街の吉田町本通り沿いにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
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