院長のブログ
痛風に似た症状の擬痛風とは?
【痛風に似た症状の「擬痛風」について】
突然、関節が強く痛み、赤く腫れて熱を持つ。
このような症状が出ると「痛風かな?」と思う方も多いかもしれません。
しかし、痛風によく似た症状を起こす病気に「擬痛風(ぎつうふう)」があります。
現在は「CPP結晶沈着症(CPPD)」と呼ばれることも多く、特に高齢者にみられやすい関節炎です。
【痛風と擬痛風は何が違う?】
痛風と擬痛風の大きな違いは、関節に沈着する結晶の種類です。
痛風は、血液中の尿酸が高い状態が続くことで「尿酸塩結晶」が形成され、それが関節に沈着して炎症を引き起こします。
一方、擬痛風は尿酸が原因ではありません。
関節軟骨などで増えたピロリン酸とカルシウムが結合して「ピロリン酸カルシウム(CPP)結晶」となり、それが関節内に沈着することで強い炎症が起こります。
✔️痛風 → 尿酸塩の結晶
✔️擬痛風 → ピロリン酸カルシウム(CPP)の結晶
という違いがあります。
【擬痛風は血液中のカルシウムが高いの?】
カルシウムの結晶なら、血液中のカルシウムが高いのでは?と思うかもしれません。
しかし、擬痛風は基本的に血中カルシウムが高いから起こる病気ではありません。
痛風の「高尿酸血症」のように、特定の血液検査の数値が高いことが直接的な特徴ではなく、加齢などに伴う関節軟骨の変化が大きく関係しています。
そのため、擬痛風は特に高齢者に多いのが特徴です。
【特に多い部位は「膝」】
痛風では足の親指の付け根(第1MP関節)が有名ですが、擬痛風では膝関節に多くみられます。
そのほか、手首、足首、肘、肩などに起こることもあります。
✔️症状は突然現れる
✔️関節が急に痛くなる
✔️大きく腫れる
✔️赤くなる
✔️熱を持つ
✔️動かすと強く痛む
など、痛風発作と非常によく似ています。
「昨日までは普通だったのに、朝起きたら突然膝が腫れて歩けない」ということもあります。
【捻挫かな?と思っても注意が必要】
整骨院でも注意したいのが、特にぶつけたり捻ったりしていないのに、突然関節が腫れて強く痛み始めたケースです。
高齢者で突然膝が腫れた場合などは、単純な捻挫や使い過ぎだけでなく、擬痛風などの関節炎も考える必要があります。
また、同じような症状を起こす病気には、細菌感染による化膿性関節炎もあります。
発熱や悪寒を伴う、腫れや赤みが非常に強い、全身状態が悪いといった場合には注意が必要です。
明確なケガの原因がないにもかかわらず、突然関節が赤く腫れて強い痛みが出た場合には、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。
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