

院長のブログ
未病と健康寿命
「治療はマイナスの状態をゼロにする行為」
私たちは、体調を崩したときや痛みが出たときに病院や整骨院を訪れます。その時に行われる「治療」とは、マイナスの状態、つまりすでに起きてしまった不調や痛みをゼロの状態へ戻すための行為です。言い換えれば、「マイナスをゼロにする」のが治療の役割です。
「未病はゼロからプラスを伸ばしていく行為」
一方で、未病(みびょう)という言葉をご存じでしょうか。これは中国の伝統医学から来た言葉で、まだ病気になっていないけれど、健康とも言い切れない状態を指します。現代の言葉でいえば、「不調予備軍」や「未発症の体のサイン」に近いかもしれません。
未病という考え方は、物差で言えばゼロの状態。つまり特に不調もないけれど絶好調でもないという段階から、より健康な状態(プラスの方向)へと進んでいこうとする姿勢です。つまり治療がマイナスからゼロであるのに対し、未病対策はゼロからプラスを目指すもの。これは予防医学そのものです。
「未病に取り組む意味とは?」
近年、健康寿命という言葉が広く知られるようになってきました。健康寿命とは、日常生活を制限なく、自立して送ることができる期間のことです。日本人は世界一の平均寿命を誇りますが、健康寿命との間には男性で約9年、女性で約12年ものギャップがあるとされています。
つまり、多くの人が人生の終盤を不健康な状態で過ごしているという現実があります。その大きな要因が、生活習慣病や慢性痛、運動不足による筋力低下など、積み重ねによって進行してしまう未病的な状態なのです。
もし私たちが、不調を感じる前に自分の体のサインに気づき、食事や運動、ストレス管理などに目を向けていれば、多くの症状は重症化せずに済んだかもしれません。
「治ってからでは遅い時代へ」
たとえば、腰痛や肩こりが悪化してから整骨院に来院される方は多くいらっしゃいます。しかしその痛みが出る前に、姿勢のクセや柔軟性の低下に気づき、早期にストレッチや筋トレ、姿勢改善に取り組んでいれば、症状は予防できた可能性が高いのです。
現代は、ストレスやスマホの使用、長時間の座り仕事など、未病を助長する環境にあふれています。だからこそ、本人が今は大丈夫と思っていても、少しずつ体は変化している。その変化に気づくアンテナを持ち、早めにケアすることがこれまで以上に重要なのです。
「未病対策が広がれば、社会も変わる」
未病という予防医学がもっと身近になれば、重症化する人が減り、医療費の削減にもつながります。そして何より、人生の最後まで自分の足で歩き、やりたいことを楽しめる人が増えます。それが本当の意味での豊かな長寿社会だと思います。
私たち治療家も、治療だけでなく未病という視点から日常のアドバイスをする役割がより一層求められています。悪くなったら来るではなく、悪くならないように通う場所としての整骨院の価値も、これから高まっていくでしょう。
「健康は治ってからではなく、崩れる前が勝負」
体に違和感がある方、今のうちから未病ケアを始めてみませんか?気になることがあれば、いつでもご相談ください。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町名店街の吉田町本通り沿いにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。