院長のブログ
有鉤骨骨折とは?
【小指側の手首が痛い…】
野球やゴルフ、テニスなどのスポーツをしている方で、「小指側の手首が痛い」「バットやクラブを握ると痛い」と感じたことはありませんか?
「少し痛いだけだから」「使いすぎかな」と我慢してプレーを続けてしまう方も多いのですが、その痛みの原因が有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折であることがあります。
有鉤骨骨折はスポーツ選手に比較的多く見られる骨折ですが、通常のレントゲンでは見つけにくいこともあり、見逃されやすい骨折としても知られています。
【有鉤骨とは?】
有鉤骨は、手首を構成する8つの手根骨の一つで、小指側に位置しています。
この骨には「鉤(こう)」と呼ばれるフック状の突起があり、指を曲げる腱や靭帯が付着しているほか、近くには小指や薬指の感覚・運動をつかさどる尺骨神経が通っています。
野球のバットやゴルフクラブ、テニスラケットなどのグリップエンドがちょうど当たりやすい位置にあるため、強い衝撃や繰り返しの負荷によって骨折することがあります。
【こんな症状があれば要注意】
最も多い症状は、小指側の手首の手のひら側に現れる痛みです。
「手首全体が痛い」というより「ここが痛い」と指一本で示せるようなピンポイントの痛みが特徴です。
また、次のような症状もよく見られます。
◻︎バットやゴルフクラブを握ると痛い
◻︎スイングした瞬間に鋭い痛みが走る
◻︎ドアノブを回す、瓶のふたを開けるなど握る動作で痛む
◻︎握力が以前より落ちた
◻︎手を床につくと痛い
◻︎小指や薬指がしびれる
◻︎タオルを絞る動作がつらい
競技中はプレーできる程度の痛みでも、徐々に悪化してプレーを続けられなくなるケースも少なくありません。
【なぜ見逃されやすいのか?】
有鉤骨骨折の場合、「大きく腫れない」「内出血が少ない」「普通のレントゲンでは写らないことがある」という特徴があります。
そのため、打撲や腱鞘炎と診断されてしまったり、「様子を見ましょう」と言われたりすることもあります。
しかし痛みが続いている場合には、CT検査で初めて骨折が確認されるケースも珍しくありません。
また有鉤骨は血流があまり豊富ではないため、他の骨よりも骨がつきにくい部位です。
骨がくっつかない(偽関節)や慢性的な痛みなどのトラブルにつながることがあります。
特にスポーツ選手は「大会が近いから」と無理をしがちですが、その結果、競技復帰までの期間が長くなってしまうこともあります。
【整形外科を受診すべきタイミング】
次のような症状がある場合は、早めに整形外科を受診することをおすすめします。
✔ 小指側の手首の痛みが数日たっても改善しない
✔ バットやクラブを握るたびに痛む
✔ スイング時に毎回痛みが出る
✔ 握力が明らかに落ちた
✔ 小指や薬指にしびれがある
✔ 一度レントゲンで異常なしと言われたが、痛みが続いている
このような場合は、通常のレントゲンだけでなくCT検査が必要になることもあります。
早い段階で正確な診断を受けることが、早期回復への近道です。
【整骨院でできること】
整骨院では骨折の確定診断を行うことはできませんが、有鉤骨骨折が疑われる場合には、患部の状態を確認し、必要に応じて整形外科への受診をおすすめしています。
痛みが長く続く場合は、有鉤骨骨折も頭に入れておきましょう。
小指側の手首の痛みが続く場合は、早めに整形外科で詳しい検査を受け、必要に応じて整骨院でリハビリや競技復帰のサポートを受けることをおすすめします。
早期発見・早期治療が、痛みの長期化を防ぎ、大切なスポーツや日常生活への早い復帰につながります。
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