院長のブログ
変形性膝関節症のステージ分類
変形性膝関節症(膝OA)は、膝関節の軟骨が徐々に摩耗し、炎症や痛みが生じる疾患です。
進行具合によってステージ分類されています。一般的には、ケログレン・ローレンス分類(Kellgren and Lawrence classification)(KL分類)という方法が用いられます。
この分類は、X線検査での膝関節の変化を基にステージを5段階評価します。
ステージ0(正常)
X線画像では異常が見られません。膝関節は痛みや機能制限がなく健康で、変形性膝関節症の兆候はありません。
ステージ1(疑わしい)
軽度の骨棘(骨のトゲ)の形成が見られますが、関節隙の狭小化はなく正常に保たれています。症状はほとんどないか、わずかに違和感がある程度です。
ステージ2(軽度)
明確な骨棘が現れ、関節隙がやや狭くなってきます。(関節狭小化25%以下)骨の形状には大きな変形はない。膝の痛みやこわばりが出始め、運動後に痛みが増すことがあります。
ステージ3(中等度)
複数の骨棘が見られ関節隙の狭小化が進行し軟骨の摩耗が進んでいることを示す。骨自体にも軽度の変形がみられる。(関節狭小化50〜70%)痛みは日常的に感じられ、関節のこわばりや可動域制限が生じる。一部の運動や階段昇降が難しくなる。
ステージ4(重度)
大きな骨棘が見られ関節隙がほとんどなくなり、骨の変形が顕著で骨同士が接触する状態になる。(関節狭小化75%以上)強い痛みと可動域制限があり、歩行や日常動作が困難になる。場合によっては人工膝関節置換術(TKA)などが検討される。
まとめ
• KL分類0:正常(X線上の異常なし)
• KL分類1:疑わしい(わずかな骨棘)
• KL分類2:軽度(骨棘、わずかな関節隙の狭小化)
• KL分類3:中等度(複数の骨棘、関節隙の狭小化、軽度の変形)
• KL分類4:重度(大きな骨棘、関節隙の消失、骨の変形)
KL分類は、X線画像を基に膝関節の状態を客観的に評価し、進行度に応じた治療方針を決定するのに役立ちます。ステージ2や3からは痛みや機能障害が進行し、保存療法や手術が検討されることが多く、ステージ4になると手術の適応となることが一般的です。
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