院長のブログ
下垂足について
「下垂足(かすいそく)とは?」
◻︎最近よくつまずくようになった
◻︎足首が上に上がりづらい
◻︎スリッパが勝手に脱げてしまう
こうした症状がある場合、下垂足(かすいそく)という状態が起きている可能性があります。下垂足とは、足首を上に持ち上げる力(背屈)が弱くなり、つま先が垂れ下がってしまう状態のことを指します。普段の生活や歩行に大きく影響するため、できるだけ早期に原因を特定し、適切なケアを行うことが大切です。
「下垂足はなぜ起こるのか?」
下垂足のほとんどは神経の障害によって起こります。特に重要なのが 総腓骨神経(そうひこつしんけい)。この神経は膝の外側(腓骨頭)あたりで浅い位置を通るため、圧迫されやすい特徴があります。
① 総腓骨神経の圧迫(最も多い):腓骨頭の部分が圧迫され、神経が障害されます
② 腰椎椎間板ヘルニア・坐骨神経障害:腰の神経が障害されても、足首を動かす筋肉の力が低下します。
③ 脳梗塞・外傷・糖尿病性神経障害:脳・脊髄レベルでの障害、糖尿病による神経のダメージでも起こります。
④ 筋肉の問題:前脛骨筋(足を上げる筋肉)が損傷した時にも似た症状が起こることがありますが、頻度は低めです。
「下垂足の症状」
◻︎つま先が下がったままで歩く:最も分かりやすい症状です。つま先が引っかかりやすく、「砂場を歩くような歩き方(鶏歩 )」になります。
◻︎足首が上に上がらない:足首の背屈が弱くなる、またはできなくなります。
◻︎指が上がりにくい:長趾伸筋(足の指を上げる筋肉)も弱くなるため、足の指も動きにくくなります。
「しびれの範囲」
しびれは鑑別に非常に重要で、下垂足では以下の範囲に多く見られます。逆に、足の裏(足底)にはしびれが出ません。足底は脛骨神経支配なので、総腓骨神経の障害では影響が出ないからです。
◻︎足の甲(足背)全体
◻︎親指~第2趾の間(深腓骨神経の領域)
◻︎すねの外側ライン
「下垂足の検査」
整骨院では以下のポイントを確認するために徒手検査を行います。
◻︎足首の背屈ができるか?
◻︎足趾の伸展ができるか?
◻︎腓骨頭周囲に圧痛があるか?
◻︎しびれの範囲の確認
これだけで原因の多くは推測できます。
「画像検査(必要に応じて)」
MRI(ヘルニア・脳疾患)、神経伝導速度検査があります。下垂足は原因が多岐にわたるため、症状が強い場合は医療機関との連携も重要です。
「下垂足の治療とケア」
治療の中心は、神経の圧迫を取り除き、筋力を回復させることです。症状が強く歩きづらい場合、足首を固定する装具が使用されます。
① 圧迫の除去
② 手技療法・電気療法
③ 筋力トレーニング
④ 装具(AFO)による補助
「回復までの期間」
神経障害の程度によって大きく異なります。神経は1日1mm程度しか再生しないため、早期のアプローチが重要です。
・軽度 → 数週間で改善
・中等度 → 1〜3ヶ月
・高度 → 6ヶ月以上かかる場合も
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町名店街の吉田町本通り沿いにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。







