院長のブログ
下垂手について
「下垂手(かすいしゅ)とは?」
手首がだらんと垂れ下がったようになり、自分の力で持ち上げられない。このような状態を下垂手(かすいしゅ)と呼びます。多くの場合、橈骨神経(とうこつしんけい)にトラブルが起きているサインです。橈骨神経は、手首や指を伸ばすための司令を出している神経です。ここが障害されると、手首を上に反らす(伸展する)動きができなくなるため、手が垂れ下がったように見えます。
「下垂手の主な原因は神経の圧迫」
最も多いのは、腕の神経が長時間圧迫され続けることです。長時間神経が圧迫されることで、手首を持ち上げる筋肉に十分な信号が届かなくなり、手首が垂れる麻痺症状がでます。
◻︎飲酒後に腕を枕にして深く眠ってしまう。
◻︎デスクワークで肘掛けに腕を預け続ける。
◻︎ソファで腕を下にして長時間うたた寝する。
◻︎添い寝して長時間腕枕をしていた。
その他、上腕骨骨折、強い打撲、切創による神経損傷などの外傷で起こるケースもあります。骨折では橈骨神経が骨の近くを通っているため損傷するケースがあります。
神経炎(ウイルス性など)、腫瘍による圧迫、中毒(鉛中毒)は頻度は少ないものの、こうしたケースでも下垂手が起きることがあります。
「下垂手の症状」
下垂手では、次のような症状が典型的です。
◻︎手首が持ち上がらない
◻︎コップを持とうとしても手首が下がってうまく持てない
◻︎指を伸ばしにくい
◻︎手の甲のしびれ(親指〜中指の手の甲側)
☐字が書きにくい
☐ペットボトルを開けられない
「 診断方法」
整骨院では主に次の検査を行い症状を確認します。
☐徒手筋力テスト:手首の伸展力の低下。指の伸展力の低下。
☐知覚検査:手の甲や母指球の感覚がにぶくなっていないか確認します。(橈骨神経支配領域)
☐Tinel徴候:障害部位を軽く叩いて「ジーン」と痛みが放散するかを確認します。
その他、重度の症状や骨折の疑いがある場合は、整形外科でレントゲン・MRI・神経伝導検査などを受ける必要があります。
「治療方法」
軽度なら数週間で回復することが多いです。まずは原因の除去を行い神経への圧迫を取り除くことが最優先です。
多くの下垂手は保存療法で改善します。神経は1日1〜2mmほどのペースで回復するため、「時間をかけて待つ」ことも治療の一部です。
神経が戻ってきたら、弱った筋肉を再教育します。手首が完全に上がるようになるまで、段階的に負荷を上げます。
※骨折に伴う神経断裂、腫瘍圧迫などでは手術が必要なこともあります。
「回復までの期間」
・軽度の圧迫:数日~2週間
・中等度の神経麻痺:4〜12週間
・重度の損傷:数ヶ月〜半年以上
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町名店街の吉田町本通り沿いにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
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