

院長のブログ
リトルリーガーエルボーとは?
野球をがんばる子どもたちの中で、よく聞かれるケガのひとつが「野球肘」。特に小学生から中学生の成長期に多く見られ、放っておくと長期間のスポーツ制限や、将来まで痛みが残ることもあります。リトルリーガーエルボー「野球肘」について原因・予防法・簡単なセルフチェック方法を解説します。
野球肘の原因とは?
野球肘とは、繰り返される投球動作により肘に過度なストレスがかかって起こる障害です。大きく分けて以下の3タイプがあります。
① 内側型
投球時に肘の内側へ「引っ張り」の力(牽引ストレス)がかかり、内側の靱帯や成長軟骨、筋肉がダメージを受けます。小学生では「リトルリーガーズ・エルボー」とも呼ばれる離断性骨軟骨炎が代表的です。
② 外側型
肘の外側で「圧迫」が繰り返されることで、上腕骨小頭にある軟骨が傷ついたり、骨の一部が剥がれたりします。放置すると関節ねずみ(遊離体)になる可能性もあります。
③ 後方型
ボールを投げるときに肘が勢いよく伸びることで、肘の後ろ側で骨同士がぶつかり、骨棘(こつきょく)と呼ばれる突起ができてしまうこともあります。
野球肘を防ぐための5つのポイント
肘の障害は、正しい投球管理と体づくりで予防することができます。以下1〜5を意識してみましょう。
1. 投球制限を守る
小学生は「1日50球以内・週200球以内」が目安。連投や長時間の投球は避けましょう。
2. 正しいフォームを身につける
「肘下がり」のフォームは障害の原因になりやすいため、全身を使ったバランスのよい投球を心がけることが大切です。
3. 柔軟性と筋力の強化
肩甲骨・股関節の柔軟性や体幹の筋力が、投球時の負担を分散させてくれます。ストレッチやトレーニングも継続的に取り入れましょう。
4. アイシングと休養を徹底
投球後は肘をしっかり冷やすことで炎症を抑えます。また、少しでも痛みがあれば無理せず休ませる判断も重要です。
5. 定期的な肘の検査
肘の超音波画像検査(エコー)は、レントゲンでは見えない成長軟骨の状態も確認でき、障害の早期発見に有効です。
家でできる!野球肘セルフチェックです。早期発見には日頃のチェックが大切です。週1回、以下のポイントをお子さんと一緒に確認してみてください。
🔸痛みの有無(はい/いいえで確認)
- 肘の内側や外側に痛みがある
- 投げた後に肘がだるい・重い
- 朝起きたときに肘が固まっている感じがする
🔸動作の異常
- 両腕を伸ばしたときに左右差がある
- 肘の曲げ伸ばしで痛みや音が出る
- 投球フォームが崩れてきた
🔸外観の変化
- 肘が腫れている
- 押すと痛む部位がある
- 骨の出っ張りや形の違いがある
1つでも「はい」があれば、無理をせず投球を中止し、アイシングや整形外科・整骨院での診察を検討しましょう。
野球肘は、早期発見と予防が可能です。頑張る子どもたちが長く楽しく野球を続けられるよう、保護者や指導者が日々のチェックと環境づくりを意識してあげましょう。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町商店街の吉田町本通りにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだのちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
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