院長のブログ
ズキズキ痛む「片頭痛」
「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」に分けられています。
前兆のない片頭痛は、頭の片側に脈打つようなズキズキとする痛みが、数時間から3日程度続きます。
前兆のある片頭痛は、頭痛の起きる前触れとして、「閃輝暗点」と言われる視界にギラギラするものが現れ次第に大きくなり、視界の一部分が見にくくなる視覚症状があります。その他、「疲労感」「集中困難」「あくび」「首肩のコリ」「光・音過敏」など。
前兆の持続時間は大体1時間以内で、その後片頭痛の典型的な症状が現れます。
ー症状ー
基本的に頭の片側に痛みが出てきますが、ときには両側や後頭部にかけて脈打つような「拍動性頭痛」が出ます。光やにおいに敏感になり、動くと痛みが増すため仕事や家事に支障をきたすほどの強い痛みが出る事があります。光過敏、音過敏、臭過敏、悪心、嘔吐など。
20〜40歳代の女性に多く発症します。
生理の時に頭が痛くなるのは、大体が片頭痛によるものと言われています。
片頭痛の発症機序は実はまだ詳しく解明されていませんが、
一般的に①血管説②三叉神経血管説とに分けられています。
①血管説
神経伝達物質のセロトニンが多く放出することで、頭の血管が収縮して片頭痛の前兆が出ます。
その後セロトニンが少なくなると、血管が異常に広がることで頭痛発作を引き起こすと言われています。
②三叉神経血管説
痛みを感じる神経の三叉神経が、何らかの原因で炎症を起こす物質が出てきたときに血管を刺激して頭痛を引き起こすと言われています。
ー対処法ー
片頭痛は光の眩しさや音によって痛みが増す事があります。暗い静かな場所で横になって休みましょう。
血管が拡張することによって痛みが出ると考えられているので、痛いところを冷やしたり、カフェインの入ったものを飲むと血管が収縮するため痛みが和らぐことがあります。
ー治療法ー
薬物療法が中心です。
急性期治療薬、予防薬とに分けられます。