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なんで腱反射を診るのか?

腱反射(けんはんしゃ)とは、特定の腱を軽く叩くことで、筋肉が反応して収縮する「無意識の反応(反射)」のことを指します。この検査は、神経系の状態を調べるために用いられるシンプルかつ重要な評価法です。腱反射の目的や手順、注意点をしっかり理解しておくことは、日々の施術や症状の鑑別に大きく役立ちます。

 

◆ 1. 腱反射を確認する理由

① 神経系の異常の有無をチェックするため

腱反射は、末梢神経→脊髄→運動神経を経て起こる一連の反射です。この回路のどこかに異常があると、反射が「出ない」「弱い」「逆に強すぎる」といった変化が現れます。反射を見ることで、神経の働きに問題がないかを確認できます。

② 神経障害の部位(レベル)を特定するため

反射の異常から、どのあたりの神経にトラブルがあるかを推測できます。たとえば、膝蓋腱反射が低下していれば主にL4神経根障害の可能性が、アキレス腱反射の低下であればS1神経根障害が疑われます。

③ 隠れた症状を早期に見つけるため

患者さん自身が自覚していない軽度の神経障害でも、腱反射の変化として先に現れることがあります。筋力低下や感覚異常がなくても、反射を見ることで初期の異常をとらえられることがあります。

 

◆ 2. 反射検査で確認すべきポイント

腱反射を行うときは、以下の点を意識しましょう。

  • 反射があるかどうか(有無)
  • 反射の強さ(正常/亢進/減弱/消失)
  • 左右差の有無(片側だけ強い/弱いなど)
  • 年齢や筋肉量との関係性を考慮すること

たとえ「両方出ている」場合でも、左右で明らかに反応の差があると、神経の偏った異常を示す場合があります。

 

◆ 3. 実施時の注意点

① 患者さんにリラックスしてもらう

緊張して筋肉に力が入っていると、正しい反射が出にくくなります。声かけで安心させたり、姿勢を工夫することでリラックスした状態を作ることが大切です。

② 姿勢や関節の角度を正しく取る

反射を得やすいポジションがあります。例えば、

  • 膝蓋腱反射:膝を90度に曲げて足をぶら下げる
  • アキレス腱反射:足関節を軽く背屈した状態にする
    このように、解剖学的に反射が出やすい姿勢を取るのがコツです。

③ 過剰な刺激を避ける

打腱器で強く叩きすぎると、筋肉の反応というより「びっくり反応」が出ることがあります。的確に、必要最小限の刺激で反応を観察するようにしましょう。

④ 年齢や個人差を理解しておく

高齢の方では反射が弱くなることもあります。また、筋肉量が少ないと動きが小さく見える場合もあるため、必ず左右差や他の神経所見とあわせて評価するようにします。

 

◆ 4. よく使う腱反射と対応する神経根

上腕二頭筋反射 C5

腕橈骨筋反射  C6

上腕三頭筋反射 C7

膝蓋腱反射   L4

アキレス腱反射 S1

これらの反射が出るかどうかを確認することで、神経の障害部位を推定する手がかりになります。腱反射は、神経の異常を簡単にスクリーニングできる有効な方法です。「叩くだけ」のように思えるかもしれませんが、反射の出方ひとつで神経レベルのトラブルを早期に発見できることがあります。大切なのは、左右差の確認・適切な姿勢です。その上で、他の評価(筋力検査・感覚テストなど)と組み合わせて総合的に判断することが重要です。

 


★野毛整骨院の場所★

住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1

吉田町商店街の吉田町本通りにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。

桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだのちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。

横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。


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当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)

交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。

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