院長のブログ
「円背」とは?
聞きなれない言葉ですが、円背(えんぱい)と言い、一般的に脊柱が前に倒れた状態を指します。
特に胸椎と呼ばれる部分が前に倒れることにより背中が丸くなり、頭は視界を保つために必然的にあごが上がる状態になります。
全ての人が急に円背になる訳ではなく、猫背のまま高齢期を迎えた時に、身体機能の衰えから、背中や腰の曲がりが進行し、円背という状態になってしまいます。
そうすると体全体のバランスや運動機能が低下し、様々な影響を引き起こします。
①圧迫骨折のリスクが高くなる
背骨が丸くなり続けると重みに耐えきれなくなり背骨が潰れてしまいます。
知らない間に骨折していることもあるので背中や腰の痛みに気をつけましょう。
②バランス能力の低下
円背になると上半身の重心が変化し、頭が前に出ている姿勢になります。
この姿勢でバランスを取ろうとすると自然と下半身にも力が入ってしまいます。
そうすると全身の筋肉が本来の力を発揮できなくなり筋肉が弱っていってしまうことがわかっています。
転倒のリスクも高くなります。
③呼吸が難しくなり筋肉の働きが悪くなります。
背骨を反らす機能が弱くなると酸素を十分に取り込めなくなります。
そうすると息苦しくなりやすい状態になります。
酸素は体を動かすためには必要不可欠で、酸素が少なくなれば筋肉の働きも悪くなります。
④誤嚥のリスクが高くなる
あごが上がった姿勢でいると気道が広がり、誤って気道に食べ物が転がり込んでしまいます。
このことを誤嚥(ごえん)と言います。
誤嚥すると誤嚥性肺炎という危険な病気にもなりやすいため注意が必要です。
今後円背にならないためにも、今よりひどくならないためにも、日々の生活の姿勢に気をつけてみてください。
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