院長のブログ
坐骨神経痛って?
坐骨神経は体の中で1番太く長い末梢神経です。
お尻から足の後ろ側にかけて伸びていて、枝分かれしている神経も含めると足先まで伸びているので症状が広範囲に現れます。
末梢神経とは全身の筋肉を動かす運動神経と、体温や血圧の調整や内臓の働きを調整する自律神経、痛みなどの感覚を伝える感覚神経があります。
ー主な症状ー
☐お尻の痛みが強いため長時間座ることが困難。
☐腰を反らすと足にしびれや痛みが出る。
☐前屈みをすると痛みが増す。
☐お尻から足にかけて痛みがある。
しびれや痛みだけでなく、排尿障害がある場合は重度の腰椎疾患が疑われるので早めに病院を受診しましょう。
坐骨神経痛を起こす主な原因に腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症があります。
腰椎椎間板ヘルニアは腰椎と腰椎の間にある椎間板が正常な位置から逸脱してしまい神経を圧迫することにより坐骨神経痛の症状が出ます。
腰椎椎間板ヘルニアは比較的若い年代に起こります。
腰部脊柱管狭窄症は、椎骨内にある脊髄が通るトンネル「脊柱管」が何らかの原因で狭くなることで脊髄を圧迫し坐骨神経痛の症状を起きます。
もともと脊柱管が狭い人は30代で発症しますが、脊柱管は年齢とともに狭くなるため、多くは60代以降の方に多くなってきます。
坐骨神経痛の治療は色々とあります。
コルセットを装着する装具療法。
ストレッチや体操の運動療法。
局所麻酔の神経ブロック療法。
薬を使って痛みを和らげるため筋力低下を防ぐ薬物療法。
温熱や電気治療による物理療法があり、生活習慣やライフスタイルに合わせて行っていきます。
それでも症状が悪くなる場合は手術も検討されます。
痛みがあると動くのが嫌になるため、ずっと安静にしていると痛みが増す悪循環になることも…。
日常生活で腰に負担がかかる動作を見直し、日々の暮らしを快適に過ごせるよう心掛けましょう。