院長のブログ
子どもに多いケガ
年齢にもよりますが子供は怪我の状態をうまく伝えられないことが多いです。
何かいつもと違うな…と違和感を感じたら早めに病院を受診しましょう。
♦︎肘内障
5才頃までの子どもに多く、手を引っ張った際に肘の靭帯から骨が外れてしまった状態です。
肘を少し曲げた状態で腕を上げられず動かそうとしません。
念のため骨や関節に異常がないか確認のためレントゲンを撮ることをおすすめします。
手首から引っ張ってしまうと繰り返し肘内障を起こすため、子供の手を引く際は肘から引くようにしましょう。
♦︎肘や手首の骨折
転倒、落下した時に手や肘をついて骨折することが多いです。
子供の骨折はずれたままくっついてもある程度は自分の力でまっすぐ戻る力があり、大きなズレがなければギプスを4週間程装着して様子を見ますが、ズレの大きいものは手術をします。
ただし、血流が妨げられると大きな後遺症を残すことがあるので注意が必要です。
♦︎疲労骨折
子どもに限ったケガではありませんが、中学生、高校生の時期に特に多いケガで、小さな負荷が繰り返し加わることにより起きる骨折です。
スポーツの種類にもより変わりますが、すね・足の甲・肘に主に発生しやすいです。
疲労骨折はポキッと折れる骨折に比べて、初期の段階ではレントゲンにはっきりと骨折線が写らないためわかりにくいのが特徴的です。
大きな外傷が無く、いつまでも痛みが引かない場合は疲労骨折を疑いましょう。
小さな子供が階段や高い所に登っているときは目を離さないようにしましょう。
それでも落ちてしまう時もあるかもしれません。その時は大人が冷静になり、応急処置などの対応をしっかりしてあげましょう。
ある程度大きくなってきた時は、子供の訴えていることに耳を傾け、早めに原因を見つけて不安を取り除いてあげましょう。