院長のブログ
脱力の大切さ
力を抜くこと「脱力」で気づく、いつもの力み
「肩の力を抜いてください」と言われても、どう抜いたらよいのか分からない。
自分ではリラックスしているつもりなのに、肩が上がっていたり、手を握りしめていたりする経験はありませんか?
体を動かすことや筋肉を鍛えることには意識が向きやすいのですが「力を抜くこと」は意外と見落とされがちです。
必要なときに力を入れ、休むときには緩める。
その切り替えを覚えるために、脱力する練習もとても役立ちます。
私たちは、仕事や家事、人間関係など、さまざまな場面で緊張しています。
◻︎パソコンに集中して肩をすくめる
◻︎車の運転中にハンドルを強く握る
◻︎作業をしながら奥歯をかみしめる
気づかないうちに力が入る場面、その状態がいつも続いていると力んでいること自体に気づきにくくなります。
「力を抜いているつもり」と「実際に緩んでいる状態」に、違いが生まれることもあるのです。
また、痛みや不安があると、体を守ろうとして筋肉に力が入ることがあります。
この反応は自然なものですが、必要以上に身構え続けると、動くたびに疲れたり、動作がぎこちなくなったりする場合があります。
だからこそ、自分の力みに気づく時間をつくることが大切です。
脱力の練習では、最初から「完全に力を抜こう」と頑張らなくても大丈夫です。
おすすめなのは、軽く力を入れてから緩め、その違いを感じる方法です。
例えば、背もたれのある椅子に座り、両足を床につけます。
手を軽く握って数秒保ち、その後、指をほどいて力を緩めてみましょう。
握っていたときと比べて、手のひらや前腕がどのように感じるか、少し観察します。
強く握る必要はなく、軽い力で十分です。
肩も、痛みのない範囲で少しすくめてから、そっと下ろしてみます。
肩を無理に押し下げるのではなく、腕の重さを感じながら自然な位置へ戻すイメージです。
首や肩に痛みがある方は、力を入れる動作を省き、腕をクッションなどで支えて休むところから始めましょう。
呼吸も、練習のきっかけになります。
大きく吸おうと頑張るより、まずは息を止めていないか確認し、苦しくない範囲でゆっくり吐いてみてください。
吐く息に合わせて、手や肩、口元を緩めます。
呼吸を整える方法は、心身を落ち着かせるためのリラクゼーションにも用いられています。
練習は、まず一回1〜2分ほどからでいいです。
仕事の区切りや入浴後などに取り入れてみましょう。
脱力できたかどうかを採点するより「力が入っていた」と気づけたことを大切にしてください。
もちろん、立つ、歩く、物を持つときには筋肉の働きが必要です。
一日中、全身を緩めて過ごす必要はありません。
脱力だけですべての痛みや不調が改善するわけではありません。
体を整えるためには、頑張る時間と同じように、緩める時間も必要だということ。
まずは一度、手をほどき、肩を休ませ、息をゆっくり吐いてみませんか。
その小さな気づきが、自分の体と上手に付き合う第一歩になります。
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