

院長のブログ
腰椎分離症の初期症状
「腰椎分離症とは?」
腰椎分離症とは、腰骨(腰椎)の後ろ側にある「椎弓」という部分が、繰り返しのストレスによって疲労骨折を起こす状態をいいます。特にジャンプや腰を反らす動作の多いスポーツ(野球・サッカー・バレー・体操など)を行う成長期の選手に多く発生します。初期段階では「筋肉痛かな?」と見過ごされることもありますが、早期に発見すれば自然治癒が期待できるため、正確な検査と診断が重要です。
「腰椎分離症の検査方法」
腰を反らすと痛い。長時間立っていると腰が重だるい。特に中高生のスポーツ選手に多く見られるこの症状は、放っておくと「分離すべり症」へ進行し、長期間の痛みや神経症状につながることもあります。今回は、腰椎分離症の検査方法について解説します。
① 問診と視診
まずは痛みが出始めた時期や、どんな動きで痛むかを詳しく確認します。「腰を反らすと痛い」「練習後に痛みが強くなる」といった訴えが多く見られます。また立った姿勢を観察すると、腰の反り(前弯)が強く、骨盤が前に傾いていることがよくあります。
② 触診・動作チェック
腰椎周辺を軽く押すと、分離部に一致して圧痛(押すと痛い)があるのが特徴です。さらに、次のようなテストを行うことで痛みの部位や原因を確認します。
・片脚後屈テスト
片脚で立って体を後ろに反らす検査です。
痛みが出る側に分離がある可能性が高く、スポーツ選手のスクリーニングにも有効です。
・Kemp(ケンプ)テスト
腰を左右に捻って後ろに反らす動作で痛みの再現を確認します。
同じ側に鋭い痛みが出れば、椎間関節や分離部の障害を疑います。
これらは整骨院でも簡単に行える検査で、どの動作で痛みが出るかを把握することが大切です。
③ 画像検査
整骨院では直接行えませんが、腰椎分離症が疑われる場合には整形外科での画像検査をおすすめします。
・レントゲン検査(X線)
腰椎を斜めから撮影すると「スコッチテリアサイン」と呼ばれる、犬が首輪をしているような特徴的な像が見られます。ただし、初期の疲労骨折では映らないこともあります。
・MRI検査
骨の中の水分変化(骨髄浮腫)を捉えられるため、早期発見に最も有効です。骨がまだ完全に折れていない「前段階」でも診断可能です。
・CT検査
分離がどの程度進行しているか、骨の形を立体的に確認できます。
「対処法」
腰椎分離症が疑われる場合は、安静を保ちながら体幹を安定させるトレーニング(インナーマッスル強化)を行い、再発を防ぐサポートが大切です。また、早期に整形外科を受診して現状を把握するために、画像検査で確定診断を受けることが回復への近道となります。
腰椎分離症は、スポーツを頑張る若い世代によく見られる「疲労骨折」です。痛みを我慢して練習を続けると、治りが遅くなったり、慢性的な腰痛に移行するリスクがあります。初期症状は「腰を反らすと痛い」「片側だけ痛む」から始まります。
★野整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町商店街の吉田町本通りにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだのちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
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