院長のブログ
「腹部膨満感」とは?
お腹全体や一部分に張った感じがすることを腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)と言います。
「お腹が重い」「お腹が張って苦しい」「ゴロゴロする」といった、消化管にガスがたまって症状が出るものと、「胃が重苦しい」「胃の不快感」など、胃の運動機能が低下して起こる胃部膨満感という2種類に分けられます。
これら以外に腹水、腹腔内の炎症や腫瘍、妊娠が原因の腹部膨満感が見られることがあります。
人が食事をとると必ず消化管内でガスが発生します。
溜まったガスは呼吸やおならによって排泄されますが、消化管内のガスの産生と排泄のバランスが崩れて、ガスが腸管内に過剰にたまると腹部膨満感が起こります。
◾️ガスの産生過剰
・心因性
ストレスがかかると空気を異常に飲み込んでしまう呑気症や、自律神経の機能異常などがあります。
過敏性腸症候群による腹部膨満感や腹痛の原因もこれに該当します。
・腸内ガス産生の過剰
悪玉菌が増えると異常発酵によってガスが発生します。
繊維質の多い食事や、糖質を多く含む食べ物はガスが発生しやすく、吸収不良や腸内細菌の変化によって過剰にガスが発生します。
◾️ガスの排泄量の低下
消化管の運動機能が低下すると腸内に溜まったガスが排泄されず腹部膨満感が起こります。
便秘はこの状態です。
腸閉塞では腸内容物とともにガスも排泄出来ません。
腹部膨満感は女性を中心に多くの人に見られる身近な症状です。
ゲップやおならは極力我慢せず、しっかりガスを排出するなどして、お腹にガスが溜まるのを防ぎましょう。
仰向けに寝転がって、息を吐きながら膝を胸に引き寄せ上体を起こす、ガス抜きのポーズがあります。
お腹の不快感がある方は試してみてください。
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