院長のブログ
骨盤のズレとは?
「骨盤のズレとは」
骨盤がズレるとは、一般的に使われる表現ですが、医学的には骨盤の構造的なズレ、たとえば脱臼や骨折ではなく、骨盤周囲の関節や筋肉のバランスが崩れた機能的なゆがみを指すことが多いです。
「骨盤の構造と正常な状態とは」
骨盤は仙骨(中央)・腸骨(左右)・恥骨・坐骨(下部)の骨で構成されています。これらが関節を介してつながり、骨盤帯(pelvic girdle)を形成します。特に重要な関節は2つで仙腸関節(腸骨と仙骨の間)・恥骨結合(左右の恥骨をつなぐ)です。これらの関節は強力な靭帯によって固定されており、大きく動くことはありませんが、数ミリ単位の微細な動きは生じています(特に歩行や出産時など)。
「骨盤のズレとされる主な状態とは」
①仙腸関節の機能障害
左右の腸骨の動きが非対称になり、仙腸関節の可動性が低下します。片側の骨盤が前に倒れる(前傾)、もう片方が後ろに倒れる(後傾)など、左右で傾きが生じる。結果として腰痛・股関節の違和感・脚長差などが症状として現れます。
②筋肉のアンバランスによる骨盤の傾き
腰方形筋・腸腰筋・臀筋・大腿筋膜張筋などが過緊張や弱化すると、骨盤が引っ張られた状態になります。例えば、腹筋が弱くて骨盤が前傾する。片方の臀筋が弱くて骨盤が左右に傾くなど。
③姿勢のクセ・習慣的動作による傾き
脚を組む、片足重心、カバンを片側に持つなどで、骨盤に「ねじれ」や「傾き」が生じたまま使用し続けることでアンバランスになります。これは機能的なゆがみであり、構造的な異常ではありません。
④出産後の靭帯の緩み
妊娠~出産によりリラキシンというホルモンが分泌され、骨盤周囲の靭帯が緩くなります。この影響で仙腸関節の安定性が一時的に低下し、ズレや開きが生じやすくなります。
「ズレがあると起こり得る症状」
◻︎腰痛・坐骨神経痛
◻︎下肢のシビレやだるさ
◻︎肩の高さの違い
◻︎足の長さの違い(見かけ上)
◻︎股関節のつまり感
◻︎尿漏れ・生理痛(特に産後)
「解剖学的な注意点」
骨盤がズレているという言葉は日常的に使われますが、実際に骨がズレていたら脱臼や骨折を意味します。医学的には「骨盤帯のアライメント異常」「仙腸関節の機能障害」「骨盤の前傾・後傾・側傾」といった表現がより適切です。
「改善のためにできること」
◻︎骨盤周囲の筋バランスを整えるストレッチやトレーニング
◻︎姿勢改善や体の使い方の見直し(特に立ち方・座り方)
◻︎出産後の骨盤ベルトや運動療法
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