院長のブログ
関節が外れた!脱臼だ!
脱臼が起きると骨と骨の位置関係は元の位置から完全にズレます。
肩関節は体の中で最も脱臼しやすい関節です。
肩関節の構造はわかりやすく言うと浅いお皿の上にボールを乗せているような構造をしていて、筋肉、腱、靭帯などの軟部組織によって安定性を保っています。
体を支えるというよりも大きな動きを重視した関節なので、逆に言えば関節が外れやすいと言うことです。
多くはラグビーやアメフト、柔道などのコンタクトスポーツで受傷することが多いですが、ボールを投げたり腕を伸ばした状態で手をついて転んでも脱臼は起きます。
高齢者の中には骨粗鬆症があり、強い外力が加わると脱臼よりも骨折することが多いです。
若年者は軟部組織の柔軟性があり骨も丈夫なため、骨折ももちろん多いですが、脱臼も起こしやすい構造になっています。
脱臼を起こした場合、痛みがあります。
見た目の変形も著しく、左右差が出ます。
近くに神経があれば感覚が鈍くなることもあります。
まれに骨折を合併したり、軟部組織に傷がつく場合もありますので、初期段階で一度レントゲンなどによる画像検査しておくと安心です。
特に大きな関節では受傷直後に治療せずにいると、徒手整復が困難になるため早めに治療することが大事です。
脱臼したかな?と思ったらすぐに医師の診察を受けましょう。
また整復後無理に動かしたりすると習慣性脱臼になってしまうことがあるので、3週間程度は激しく動かさないよう、専用の装具や三角巾を使って安静にしていましょう。
関節の回復には時間がかかり、大体半年から9ヶ月くらいかかるため根気強く時間をかけて治療していきましょう。
医師の同意があれば整骨院でも脱臼の治療は可能です。
当院ではリハビリによって筋肉の強化をし、再発を防いでいきます。