院長のブログ
葉酸の働き
水溶性ビタミンに分類され、ビタミンB群の一種です。
ほうれん草から成分が発見されたので葉酸という名前が付けられたそうですが、植物性食品だけでなく、動物性食品にも含まれています。
葉酸はタンパク質やDNAの合成に必要なビタミンと言われています。
また同じビタミンB群の、ビタミンB12とともに赤血球の産生にも関与していて、造血機能を担っています。
さらに、細胞分裂が活発な胎児の発育に必要不可欠な栄養素です。
特に受胎前後に十分な量の葉酸を摂取していると「神経管閉鎖障害」のリスクを下げることができると言われています。
神経管閉鎖障害とは、妊娠4〜5週目あたりに発生する先天異常です。
中枢神経の元となる神経管に癒合不全が発生することで、下肢の運動障害や膀胱・直腸障害、流産の割合が高くなることがわかっているそうです。
妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある人に対し、神経管閉鎖障害の発症リスクを抑えるために食品やサプリメントなどから400マイクログラム摂取することが望ましいと厚生労働省が伝えています。
神経管閉鎖障害予防のために推奨されている摂取時期は妊娠する1ヶ月以上前〜妊娠3ヶ月までとされています。
葉酸は植物性食品ではお茶や海藻類などに多く含まれているため、普段の飲み物を玉露茶や煎茶などにすると手軽に摂取しやすくなります。
動物性食品では、干し桜エビや鶏卵などに多く含まれていますが、葉酸は熱に弱いため、調理法によって葉酸の量が変わってしまうため注意してください。
食品から摂取した葉酸で過剰摂取することはありません。
しかしサプリメントなどで過剰摂取した場合、神経症状が現れたり、悪化する可能性があります。
巨赤芽球性貧血は葉酸かビタミンB12の欠乏で起こりますが、葉酸を過剰摂取しているとどちらの欠乏によるものか判断が困難になることがあるそうです。
何事もバランスが大事ということですね。
★野毛整骨院の場所★
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吉田町商店街の吉田町本通り沿いにあります。鶏肉専門店「梅や」さんの向いです。
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横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。