院長のブログ
腰椎椎間板ヘルニアpart2ー治療編ー
ー検査方法ー
☐仰向けに寝て膝を伸ばしたまま足を挙上した時に、太ももからふくらはぎにかけて痺れや痛みが再現するか。(SLRテスト)
☐うつ伏せの状態で膝を曲げて太ももを背中側にあげたときに、腰や太ももの前側に痛みが再現するか。(FNSテスト)
☐検査用のハンマーで腱を叩いて反射に左右差があるか。(膝蓋腱反射、アキレス腱反射)
☐筆などを使って触られた感覚が左右で違いがないか。(知覚検査)
☐足の指の力比べをして筋力が左右で落ちていないか。(筋力低下)
自覚症状がなくても診察をしてみるとこんな症状もあったんだなと気付く方もいます。
急性期では患部をぐりぐりマッサージすることはほとんどありません。
ただ、痛みによって姿勢が悪くなり周りの筋肉が緊張してくるのでその辺りをマッサージしたり温めてあげると腰の痛みも和らぎます。
腰の安静と負担を軽減させるためにコルセットを使うこともあります。
ヘルニアは必ずしも手術をしないといけないわけではありません。
整形外科で内服薬やブロック注射をしてもらう保存的療法もあります。
「姿勢や筋肉の状態がよくなる」ように整骨院やマッサージ治療などで全身調整するのも効果的です。
それでも何ヶ月も痛みが続いて生活に支障が出る時や、排尿・排便障害が出る人は、そのままにしておくと症状が残ってしまうことがあるので手術適応の場合もあります。
ヘルニアを予防するには、腰に負担になる動作を避けることが大事ですが、仕事の都合などでどうしても無理な場合もありますよね。
負担を減らすだけでなく、耐えれる体作りも必要です。
腰周りの筋肉を鍛えることで腰の安定感が出たり、マッサージをすることで柔軟性が上がります。
体重が増えすぎるのも、背骨のカーブの形が悪くなり腰への負担も大きくなります。
標準体重を維持できるよう生活習慣を見直して頑張ってみましょう!
長時間猫背の姿勢をとらないよう気を付けたり、物を持ち上げたり拾うときは膝を曲げて腰を落とすようにしたりと、身体の使い方を工夫することで「腰痛予防」が可能です。
野毛整骨院では痛みを緩和するためのアドバイスから、痛みを予防するアドバイスまで患者さん自身に理解して日常生活の中で実践して頂けるように、丁寧な説明を心掛けています。