院長のブログ
脳梗塞の治療法
脳梗塞の治療法はいくつか選択肢がありますが、その判断基準の一つに発症からの経過時間があります。
発症時間を正確に把握することは、治療法の選択において非常に重要なのですが、必ずしも容易ではありません。以下に、発症時間を特定する方法についてまとめました。
「ケース1」
患者さん本人に意識があり、症状が出始めた瞬間を覚えている場合には、これが最も正確な発症時間とされます。
☐会話中に突然言葉が出にくくなった。
☐日常動作中に急に片側の手が動かなくなった。
☐急に片方の足が上がらなくなりふらつきはじめた。
「ケース2」
患者が症状に気づいていない場合、家族や同僚など周囲の人の証言が頼りになります。
☐いつもは転ばない人が、急にたて続けに転倒した。
☐電話の途中で声が不明瞭になった。
「ケース3」
明確な発症時間が分からない場合は「患者が最後に正常だった時間」を基準にします。
☐寝る前は元気だったが、朝起きたら症状が出ていた。(これを起床時発症という)
☐最後に家族や知人と正常に会話した時間が記録される。
医療機関での診断補助
◻︎画像診断(CT・MRI)により、発症時間の推定が可能です。
◻︎MRI(拡散強調画像:DWI)では、梗塞が発症して間もない場合(数分~数時間)の変化を捉えやすい。
◻︎CT(CT灌流画像:CTP)では、血流の変化を基に時間を推測できます。
発症時間の特定は、現実的には患者の状況や目撃者の有無、意識レベルによって困難な場合があります。その場合でも、CTやMRIによる診断補助や「最後に正常だった時間」を基に治療方針が検討されます。
時間を見極められないケースでも「迅速な医療機関への搬送」が予後を大きく改善させるため、迷わず救急車を呼ぶことが最優先です。
脳梗塞治療の目的は、血流を早く再開させて脳の損傷を最小限に抑えることです。
1、tPA療法(血栓溶解薬の投与)- 発症から4.5時間以内に行う。
2、血管内治療- カテーテルを使い血栓を除去(発症から6~24時間以内)。
3、酸素療法- 脳の酸素供給を確保。
4、血圧管理- 適切な血圧を保つ。
5、抗血小板薬や抗凝固薬を使用。
6、高血圧、糖尿病、脂質異常症の管理。
7、健康的な生活習慣(禁煙、運動、バランスの取れた食事)。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町商店街の吉田町本通りにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだのちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。