院長のブログ
本当はこわ〜い「食中毒」
食中毒を起こす主な原因は、細菌やウイルスが付着した食品を温度や湿度などの条件が揃い、食べ物の中で菌が増殖し、その食べ物を食べることによっておきる健康被害のことを言います。
食中毒というと飲食店での食事が原因と思われがちですが、もちろん家庭の食事でも発生します。
また食中毒といえば夏のイメージが一般的ですが、最近ではノロウイルスなどウイルスの影響により一年を通じて食中毒の対策が必要になります。
食中毒による症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などが数日〜二週間程度続くと言われています。
下痢や嘔吐が長時間続くことで水分や電解質が体外へ排出され「脱水症状」を引き起こし、最悪の場合は死亡することもあります。
食中毒予防の3原則として「つけない」「増やさない」「やっつける」があります。
①つけない…食品に菌を付けないよう清潔を心がけましょう。
②増やさない…食品についた菌が増えないよう迅速な調理と、粗熱が取れてから冷却を心がけましょう。
③やっつける…食品の中心部が75℃で60秒以上加熱する。
ノロウイルスの場合は85〜90℃で90秒以上加熱する。そのため他のウイルスに比べ、「つけない」対策がとても重要になります。
これからの時期、暑くなってくると出番の多くなるペットボトル飲料。
しかし直飲みしたペットボトルの飲み残しの中にも菌がいっぱい増殖しているため、直飲みしたペットボトルを常温のまま長時間置いておくのはやめましょう。
嘔吐や下痢の症状は、原因物質を体外に排除しようとしている体の防御反応です。
自己判断で市販の下痢止めなどを服用する行為は、実は危険なんです。
「嘔吐」「下痢」「腹痛」「胸痛」「食欲不振」「発熱」「悪寒」などなど。
少しでもおかしいと思ったら早めに内科、消化器内科、病院などの専門医を受診しましょう。