院長のブログ
保存療法とは?
「保存療法について」
ケガや病気の治療には、大きく分けて「保存療法」と「手術療法」があります。保存療法とは、手術を行わずに体が本来持っている自然治癒力を活かして回復を目指す治療法です。英語では「conservative therapy」と呼ばれ、整形外科や整骨院ではもっとも基本的な治療の考え方です。
保存療法の目的は、痛みや炎症を抑えながら、関節や筋肉の機能を回復させ、再発を防ぐことです。体への負担が少ないため、多くの患者さんはまず保存療法からスタートし、症状が改善しない場合に手術療法を検討します。では、保存療法にはどのような種類があるのでしょうか。
① 安静・固定療法
骨折や捻挫などで損傷した部位を動かさないようにして回復を促す治療です。ギプスやサポーター、テーピングなどで患部を安定させることで、組織の修復を助けます。痛みや腫れが強い初期には特に効果的で、無理に動かさないことが早期回復につながります。
② 薬物療法
痛みや炎症を抑えるために薬を使う治療法です。ロキソニンやボルタレンなどの消炎鎮痛剤、筋肉の緊張をやわらげる筋弛緩薬、湿布や軟膏などが代表的です。あくまで症状をコントロールする目的であり、薬だけに頼らず、リハビリや生活改善と組み合わせることが大切です。
③ 物理療法
電気・温熱・超音波などの「物理的な刺激」を利用して治癒を助ける治療法です。温熱療法で血流を促進し、筋肉のこりを和らげたり、超音波治療器(LIPUSなど)で組織の修復を促したりします。整骨院でもよく用いられる方法で、痛みをやわらげながら自然な回復をサポートします。
④ 運動療法
リハビリやストレッチ、筋力トレーニングなどで関節や筋肉の機能を回復させる治療です。たとえば膝の痛みの場合、太ももの筋力をつけることで関節の負担を減らすことができます。運動療法は再発予防にも効果的で、保存療法の中でも特に重要な位置づけです。
⑤ 生活指導・環境調整
症状の改善と再発予防には、日常生活の見直しも欠かせません。姿勢や座り方、歩き方などのクセを整えることで、体のゆがみや筋肉の負担を減らします。また、栄養バランスや睡眠、ストレス管理なども治癒力を高める重要なポイントです。治療院ではこうした生活指導を通じて、患者さんが「治りやすい体」を作るお手伝いをしています。
⑥ 補助療法
装具の使用やヒアルロン酸注射、サプリメントなど、他の治療を補う方法も保存療法に含まれます。関節の保護や修復促進を目的に行われ、特に高齢者や慢性的な関節痛に有効なケースもあります。
整骨院や医療機関では、症状の原因や生活背景をしっかりと見極め、どの保存療法が最適かを提案します。大切なのは「治すこと」だけでなく、「再発しない体を作ること」。痛みや違和感があるときは、まず無理をせず、保存療法による回復の道を検討してみましょう。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町名店街の吉田町本通り沿いにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
お気軽にご相談ください。







