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タンパク質の働き

人間の体は約60%は水分でできていて、15〜20%はタンパク質で出来ています。

タンパク質は筋肉、肌、髪、爪、臓器、体内の酵素、免疫物質などを作り栄養素の運搬を行います。

微量ではありますがエネルギーが消費される際にアミノ酸の一部になります。

 

タンパク質は肉・魚・卵・大豆製品に多く含まれ、主食となるご飯・麺・パン、副菜となる野菜やきのこなど多くの食材に含まれています。

1日の摂取量の目安は成人男性で約60g、成人女性で50gと言われています。

これは1日の摂取エネルギーの約13%〜20%に相当します。

 

▲タンパク質が不足しているときに見られる症状

1、免疫機能の低下や集中力の低下が見られます。

タンパク質にはホルモンや酵素などの体の機能を調節する役割があるため、不足すると免疫機能が低下して抵抗力も弱くなります。

それから、脳内の神経伝達物質はアミノ酸からできていてタンパク質と深い関わりがあります。

ドーパミンはやる気を出して前向きな気持ちにしてくれます。

セロトニンは精神を安定する働きがあります。

タンパク質が不足するとこの二つの神経伝達物質の分泌が鈍くなり集中力が低下します。

2、筋力の低下
タンパク質は筋肉を作るために必要な栄養素です。

若年層では大きな影響はあまり出ないですが、高齢者の方は自力で立ち上がることが困難になるなど、日常生活に支障が出やすくなります。

▲タンパク質を過剰に摂取したときに見られる症状

タンパク質は体内で合成と分解を繰り返していて、過剰摂取によって余ってしまったタンパク質は分解されて窒素になります。

窒素は体内では有害物質なので、肝臓で無害な尿素に変換され、腎臓を経て尿として体の外に出ます。

有害物質を無害化する働きが必要になるため、肝臓と腎臓に負担がかかってしまいます。

タンパク質が不足したことによって引き起こされる不調はありますが、過剰摂取によるリスクもあるため、適量を心がけましょう。

 

 

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