

院長のブログ
ばね指とは?
ばね指とは?原因と治療、予防・セルフケアのお話
「指がカクンと引っかかる」「朝になると指がこわばる」そんな症状がある方は、ばね指(弾発指)の可能性があります。日常的に手をよく使う方に多く見られるこの症状は、放っておくと指が曲がったまま動かなくなることもあります。ここでは、ばね指の原因、なりやすい人の特徴、治療法、そして自宅でできる予防やケア方法についてお話します。
◆ ばね指の病態とは?
ばね指は、指を曲げ伸ばしする腱(屈筋腱)と、それを通すトンネル状の腱鞘との間で摩擦や炎症が起こり、腱の滑りが悪くなることで発症します。特に、指の付け根にある「A1プーリー」という部位で腱が引っかかるようになり、指の動きに「カクン」というばねのような現象が見られるのが特徴です。炎症が進行すると、指が自力で伸ばせなくなることもあります。
◆ ばね指になりやすい人とは?
ばね指は、利き手に多く見られる傾向にあります。特に親指、中指、薬指に起こりやすく、日常的に手を使う仕事や趣味(家事、パソコン作業、スマホ、編み物、楽器など)をしている方は注意が必要です。男女差もあり、女性は男性の約4倍なりやすいとされており、特に更年期以降の女性に多く見られます。これは、ホルモンバランスの変化や腱の柔軟性の低下が関係していると考えられています。好発年齢は40~60代が中心ですが、小児の母指にも起こることもあります。
◆ 治療と回復までの期間
初期であれば、手の使いすぎを避ける「安静」や「装具療法(指サポーターなど)」により、数週間~2ヶ月ほどで改善が見込めます。超音波治療などが有効です。症状が進行している場合は、整形外科でのステロイド注射により炎症を抑えることができます。これにより、数日から2週間ほどで症状が軽減するケースもあります。重度では手術(A1プーリー切開術)によって腱の通り道を広げ、術後数日から指の動きが改善することが多いです。
◆ ばね指の予防とセルフケア
ばね指は「使いすぎ」による障害とも言えます。日々のケアが発症予防にもつながります。
● 指の使いすぎを防ぐ
家事や仕事で指を酷使する場合、長時間連続での作業は避け、こまめな休憩をはさみましょう。特に握る・つまむ動作を繰り返す場面では注意が必要です。工具やフライパンなどを使用する際は、負担を軽減するグリップ補助具を使うのも効果的です。
● 冷え対策
血行不良は腱の柔軟性を低下させます。冬場や冷房の効いた室内では、手袋やカイロで手指を温める習慣をつけましょう。お湯に手を浸けるのもおすすめです。
● ストレッチとマッサージ
以下の簡単なストレッチを毎日行うと効果的です。
- 指のストレッチ:片方の手で、もう一方の指を1本ずつやさしく反らせ、5秒保持。痛みのない範囲で行いましょう。
- グーパー体操:手をしっかりグーにして、勢いよくパッと開く。10回を2セット。
- 手のひらのマッサージ:親指のつけ根あたり(屈筋腱の起始部)を軽く円を描くようにほぐすと効果的です。
● 起床時の対策
朝のこわばりがある場合は、温めたタオルなどで手を温めてから動かすとスムーズに動きます。
★野毛整骨院の場所★
住所:神奈川県横浜市中区吉田町64-1
吉田町商店街の吉田町本通りにあります。老舗鶏肉専門店「梅や」さんの向い、ミニストップの隣です。
桜木町駅と関内駅、日ノ出町駅と馬車道駅を結んだのちょうど真ん中、大岡川沿い都橋からすぐの場所です。
横浜市庁舎、伊勢佐木モールからも徒歩圏内です。
★交通事故治療★
当院では交通事故によるケガの治療も行っています。(自賠責保険)
交通事故によるトラブルについては「無料で相談できる弁護士さん」を紹介することも可能です。
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