院長のブログ
「骨」 –bone –
骨には色々な役割があるのを知っていますか?代表的な役割が次の5つになります。
①内臓を守る
脳は頭蓋骨、肺や心臓は肋骨、脊椎神経は椎骨(背骨)、このように大事な臓器は硬い骨によって衝撃から守られています。
②体を支えている
人の骨は約200個あり、それらが組み合わさって骨格を形成しています。
③血液を作る
骨の中心部にある骨髄で赤血球、白血球、血小板が作られています。
④運動の支点
複数の骨が連結して関節を作り、体を動かすことができます。
⑤カルシウムの貯蔵
体内のカルシウムの99%が骨に残り、あとの1%は血液の中に存在します。またカルシウムは体内に含まれるミネラルの中でもっとも多い栄養素です。
人の骨は場所によって内臓を守ったり体を支えているため、場所によって様々な形をしています。その形状から6種類に分類されています。
頭蓋骨や肩甲骨のような平たい形をした骨を「扁平骨」と言います。
大腿骨や橈骨・尺骨(前腕の骨)のような細長い骨を「長骨」と言います。
手首や足首は豆のような骨がいくつも集まって関節を作っていますがその骨を「短骨」と言います。
膝のお皿とよく言われる膝蓋骨は太ももの前側の筋肉と腱の間に位置し、「種子骨」と言います。
仙骨や背骨の椎骨のような複雑な形をした骨を「不規則骨」と言います。
頭蓋骨に存在し、軽量化のため骨自体に空洞がある骨を「含気骨」と言います。
古い骨を壊す破骨細胞(はこつさいぼう)、新しい骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)があり、この細胞の働きにより骨は新しくなっていきます。
この細胞の働きはホルモンによってコントロールされていて、そのバランスが崩れることにより「骨粗鬆症」になります。
カルシウムの長期的な摂取不足は骨粗鬆症の原因になります。
カルシウムは乳製品、魚介類、野菜の順に多く含まれています。
カルシウムは腸での吸収率があまり良くないので、ビタミンDやビタミンKも一緒に摂ることが大切と言われています。