院長のブログ
「臓器移植」とは?
臓器移植とは、重い病気や事故などによって臓器の機能が低下した人に、他者の健康な臓器と取り替えて機能を回復させる医療のことを言います。
第三者の善意による臓器の提供がなければ成り立ちません。
現在の日本で臓器の移植を希望し待機している方はおよそ16,000人で、それに対して移植を受けられる方は年間およそ400人です。
臓器提供は、脳死後もしくは心臓が停止した死後にできます。
2010年7月17日に改正臓器移植法が全面施行され、生前に書面で臓器提供する意思を表示している場合に加え、本人の臓器提供の意思が不明な場合も、家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。
これによって15歳未満の方からの脳死後の臓器提供も可能になりました。
健康保険証、運転免許証、マイナンバーカード、意思表示カードなどに記入し、家族にも必ず伝えておきましょう。
「臓器提供したい」という意思は15歳以上から有効になります。
「臓器提供しない」という意思は15歳未満の方もできます。
臓器移植の対象となる臓器は、肺、肝臓、腎臓、心臓、膵臓、小腸、眼球(角膜)です。
心停止後に提供できる臓器は、心臓が止まった死後、一定時間血液の流れが止まるため早めの対応が重要になります。提供できる臓器は腎臓、膵臓、眼球です。
脳死下の臓器提供は、血圧、脈拍、体温、尿量など安定した状態で臓器摘出手術を行い、摘出直前まで血液の流れがあるので、肺、肝臓、腎臓、心臓、膵臓、小腸、眼球、全ての臓器を提供することができます。
眼球の角膜移植は「日本アイバンク協会」というところが行っています。
アイバンクに登録するには、近くのアイバンク協会に電話し、登録申し込みのハガキを送ってもらいます。
もしもの時誰かの命を救うかもしれませんし、助けてもらうかもしれません。
家族みんなでよく話し合い、臓器移植の意思を決めておきましょう。
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