院長のブログ
「末梢神経」とは。
中枢神経系以外の神経のことをいい、分かりやすくいうと脳・脊髄以外の神経のことを言います。
末梢神経は、中枢神経である脳・脊髄から枝分かれし、途中で合流したりまた枝分かれして体の隅々にまで張り巡らされています。
末梢神経は「体性神経」と「自律神経」に分けられます。
体性神経は「知覚神経」と「運動神経」に分けられます。
知覚神経は、外部環境の情報を集めます。
運動神経は意識的な運動を起こす命令を出しています。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けら、意思とは無関係に内臓の働きを調節します。
交感神経は活動や緊張させる働きがあり、副交感神経は休息やリラックスさせる働きがあります。
中枢神経系では、送られてきた情報を分析・整理・判断して、その情報に応じて適切な決定を下す司令塔の役割があります。
末梢神経系では、皮膚や体の様々な部位からの情報を脳に送る役割と、脳で決定した情報を末梢に伝える役割があります。
末梢神経の障害が起きる原因は
①切創や牽引力による外傷
②靭帯の肥厚やギプスなどの固定による圧迫
③抗がん剤や抗生物質などの薬物
④ウイルスによる感染
⑤がん治療などによる放射線
⑥高圧電流の接触による電撃
などがあります。
末梢神経で何か障害が起きると
☐筋力が弱くなる
☐感覚が鈍くなる
☐痛みや正座した時のようなしびれが起きる
☐発汗の調整ができなくなる
などの症状が現れます。
これらの症状は中枢神経障害でも起こることがあるため、中枢・末梢どちらで起きているのか判断する必要があります。
「いつから?」「どの範囲に?」「どのくらいの時間をかけて症状が出現したか?」など症状についてまとめておくと良いですよ。
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