Q&A
群発頭痛って何ですか?
脳腫瘍や脳出血などの原因がない頭痛の中で、最も痛くて激しい頭痛と言われている「群発頭痛」
群発頭痛の有病率は100万人に124人。約1000人に1人におこると言われています。
20〜40歳代の働き盛りに多いこと。連日続くこと。多くが深夜におこることから社会的損失が非常に大きな頭痛です
・群発頭痛は1日のうちほぼ決まった時間に連日定期的に起こる。
・持続時間がほぼ一定であること。
・片目の奥がえぐられるように激しく痛む。
・頭痛と同じ側の額や顔に汗が出る。
・頭痛と同じ側の目が充血する。
・涙が出る、鼻水が出る、まぶたが腫れる。
・痛みのためじっとしていられない。
発生の機序は不明ですが、このような症状がでることから現時点では
①視床下部が発生源となっている。
②三叉神経と血管が関係している。
③内頸動脈周囲に発生源がある。
この3つが提唱されています。
群発頭痛はメカニズムが解明されていない事から、はっきりとした原因もわかっていません
しかし、症状が現れるきっかけになり得るとされるものがあります。
1,血管の拡張や炎症
2,アルコール
3,気圧の変化
4,体内時計が狂う
ー予防するものー
・アルコールを控える。
・予防効果のある薬の服用(カルシウム拮抗薬、エルゴタミン製薬)
・薬の服用に注意(副作用で頭痛が心配な場合は、まず医者に相談)
ー痛みを改善するものー
・投薬治療…片頭痛の治療にも用いられるトリプタン製剤を使用して、脳の血管が拡張するのを防ぐ投薬治療です
飲み薬は小腸から体内に吸収され、血液を循環して効果が出るため時間がかかりますが、皮下注射では10分ぐらいで効果を感じ始めるそうです
・酸素吸入…頭痛発作が出ているときに100%酸素を吸入すると約80%で改善がみられるそうです
いつもと違うと感じた頭痛に大きな病気が隠れている場合もあります。
「少し様子をみてみよう。」なんて判断が大変な事態を招くこともあるんですよ。
我慢せず病院で診てもらうことをおすすめします